プルースト150——会員によるアンソロジー
2021プルースト生誕150周年を記念し、Société des Amis de Marcel Proust et des Amis de Combrayは、会員150名を集め、稀に見る一貫性を持つアンソロジー企画を実現しました。各人がプルーストの作品——『失われた時を求めて』、書簡、草稿、あるいは若書きなど——から一節を選び、その一節への愛着の理由を数行にまとめて綴っています。本書は、作家への集団的な賛辞であると同時に、忠実な読者たちの多様な精神と感性の中で、その作品が今なお響き続けていることを生き生きと物語る証言でもあります。
ジェローム・バスティアネッリ(Jérôme Bastianelli)による序文は、この企画の狙いを冒頭で明確に示しています。すなわち、古典的な意味での学術的アンソロジーではなく、読書という個人的な体験から生まれた自然発生的な詞華集であり、その多様性そのものが、時と記憶の哲学者、感覚の詩人、恋愛のモラリスト、比類なき文体家といった、プルーストの多面的な姿を映し出しているのです。
概要
『プルースト150——会員によるアンソロジー』は、単純でありながら厳格な編集方針に基づいています。Sociétéの会員150名が、作家の全作品の中から自由にテキストを選び、その選択の理由を説明するというものです。テーマ上の制約は一切課されませんでした。こうして与えられた自由は、実に豊かな作品群を生み出しました。10の一節については2名による重複した論評が寄せられ、そのうち1つは実に3名の寄稿者によって選ばれており、『失われた時を求めて』のある種の一節が持つ強い求心力を物語っています。
全体は『スワン家のほうへ』から『見出された時』まで、プルーストの全作品を網羅するとともに、若書き、草稿、エッセイ(『読書について』、『ジャン・サントゥイユ』)にも及んでいます。こうして編まれた詞華集は、出身地、世代、職業といった点でのプルーストの読者層の大きな多様性を明らかにし、生誕150年を経た今なお「驚嘆すべき、そして際立って現代的な」プルーストの姿を見る機会を提供しています。
著者・寄稿者
Société des Amis de Marcel Proust et des Amis de Combray会長のジェローム・バスティアネッリ(Jérôme Bastianelli)が本書の序文を執筆し、企画も手がけました。
ワシントン大学(パリ)名誉教授で理事会メンバーのエリアーヌ・デゾン=ジョーンズ(Élyane Dezon-Jones)が、テキストの校閲に携わりました。
パリ・ナンテール大学教授で理事会メンバーのエミリー・イールズ(Emily Eells)は、校閲に協力するとともに、本アンソロジーの寄稿者の一人でもあります。
エリック・アンジェ(Éric Unger)は、跋文「プルーストを短縮すべきか?」(Faut-il contracter Proust ?)を執筆し、『失われた時を求めて』各巻ごとの寄稿の分布を分析するとともに、短縮版ではなく作品へアクセスするための新たな形を模索すべきだと論じています。また、本書のグラフィックデザインと組版も手がけました。
目次
- 序文、ジェローム・バスティアネッリ
- 巻ごとに分類された論評つき抜粋:『スワン家のほうへ』『花咲く乙女たちのかげに』『ゲルマントのほう』『ソドムとゴモラ』『囚われの女』『消え去ったアルベルチーヌ』『見出された時』
- 若書きおよびエッセイからの抜粋:『ジャン・サントゥイユ』『読書について』、草稿
- 参考文献
- 跋文、エリック・アンジェ
書誌情報
- 形態:ペーパーバック
- ISBN:978-2-492318-10-8
- 定価:12ユーロ
- 発行:Société des Amis de Marcel Proust et des Amis de Combray
- 印刷:Messages SAS(トゥールーズ)
- 納本:2021年7月